2015年4月25日土曜日

vol.805 「症例紹介」

先日、ある患者さんから、
「私トイレが近いんですけど治りませんか?」と
突然聞かれました。

私自身、
これまで経験したことのない症例なのですが、

「まっ、とりあえずは身体を診よう!」と考え、
身体を評価させていただきました。

評価の結果、
「膀胱」に強い制限があるのが
感覚として分かりましたが、

その症状の原因は「膀胱」ではなくて、
その「膀胱」に制限を作っている場所を2つ特定し、
その2つの制限を取りました。

その直後から膀胱が動き出す感覚、
膨れてくる感覚があり、

患者さん自身も、
「下腹部が動いてますね」と感じておられました。

これまで経験したことのない症例で、
症状がどう変化するか全く予想がつきませんでしたが、

「膀胱」自体に動きが出てきている中、
何か変化が起こるであろうと予測はしておりました。

2回目の来院時には、
「変化ありましたよ」と笑顔が見られました。

この方は何十年とこの症状に悩まれ、
多い日には夜中に4~5回もお手洗いに行かれ、
1時間以上電車に乗ると心配になってきて、

病院を受診しても、
「問題はないです。精神的ではないですか?」
と診断され、

この症状と一生付き合っていかなければダメなのかも・・・と
精神的にも辛かったとおっしゃっていました。

3回目の来院時には、
「症状としては2/3は改善され、夜中も1回ぐらいになっています」と
驚かれていました。

「何よりも精神的にも非常に楽になってきました」と
喜んでいただき、
私も同じように嬉しく感じています。

ある先生の言葉で
「学問は人のためになると非常に面白くなってくる」
「患者さんに感謝されるようになったら
自分からどんどん勉強(上達)しようと思う」

この言葉の通り、
日々学び、成長することによって
人の役に立てることができれば最高の喜びに繋がります。

良い経験、学びをありがとうございました。