2016年9月27日火曜日

vol.1598 「オステオパシーとは:歴史」

皆さんは「Osteopathy:オステオパシー」をご存じでしたか?

六整骨院のブログでも症例をご紹介しておりますが、
ほとんどの患者さんが「オステオパシー?何?」と知られていないのが現状です。

少しでも皆さんに「オステオパシー」を知っていただこうと思い、
今後、六整骨院ブログで簡単にご紹介していこうと思います。



「Osteopathy:オステオパシー」は1874年にアメリカ人医師の
A.T.Still ( アンドリュー・テーラー・スティル )により提唱された自然医学です。

A.T.Still は19世紀の医学に満足せず、
身体に本来備わっているはずの自然治癒力を最大限に発揮する治療法を研究しました。

独自の研究を進める中で「薬は毒である」と考え、
自分の患者に全くと言える程出さなくなり、同僚の医師や患者から異端児扱いされ、
その結果医学界から追放されました。

約10年にわたる研究を経て発表した治療法が、
ギリシャ語で「骨」を意味する「オステオ」と、病と意味する「パソス」から
「オステオパシー」と名付けられた。

その後A.T.Stillはオステオパシーを広める為に治療しながら全米中を回り、
最後にミズーリ州カークスビルで治療を始めましたが、
やがて全米中から患者が集まるようになり、この田舎町にホテルや食堂ができるようになり、
今ではそこにカークスビルオステオパシー医科大学があります。

日本へは1920年の書籍でオステオパシーと他の療法と合わせて編み出した「整体術」として
紹介したため「オステオパシー」として伝えられることがないまま広まっていったと思われる。

現在オステオパシーはアメリカでは医学として公認されており、
医師として投薬、外科学等、全ての医療行為が許されています。

フランス、イギリス、オーストリア、ニュージーランドでは医療国家資格として認められており、
ドイツ、カナダ、イタリアなどでは多数のオステオパシー教育機関が存在します。