2012年11月16日金曜日

vol.15 「恩師」

私はこれまでいくつかの治療所で勉強させていただいた。

どの治療所もマニュアル化された中で、
頭で考えなくても、自然に体が患者様に対して反応していた。

患者様から
「腰が痛いんです」→「腰マッサージ」
「膝が痛いんです」→「膝マッサージ」と

目的地もなく、敷かれた線路の上を黙々と走っているようで、
脱線しようものなら修正され、また目的地のない線路を走っていた。


進む道を変えようと決めた時に、
S整骨院のH院長に声をかけていただき、お世話になることになった。

H院長に言われたことは
「患者様は担当制」
「自分の好きなようにやっていい」
後にも先にもこの2つだけ。

有難い言葉を頂戴し、
マッケンジー法の講習会への参加許可も頂けた。

目の前の症状に頭を使い、
自分の考えのもとにアプローチする。

失敗も多く、少なからず患者様も減ることもあった。
そんな状況でもH院長は何も言わず私を使っていただいた。

目的地を決め、自分で線路を敷くことが重要だ。
それが今の独立にも間違いなく繋がっている。


今思えばあの頃は充実した日々だった。
H院長にいつかは恩返しできればと思っております。

日々感謝