2015年7月27日月曜日

vol.955 「症例紹介:膝の痛み」

2ヵ月前から
膝の痛みが取れないと、
お知り合いの方からのご紹介で来院されました。
 
症状としては、
階段上り下りでの痛みだったのが、
 
最近では歩く時にも膝が痛み、
痛みをかばって歩き方まで変になってきて、
 
仕事中、
時間経過とともに
膝の痛みが酷くなってくると。
 
基本的に階段では
手すりを使わないと上り下りできません。
 
上記以外に症状としては、
 
膝の腫れ、膝を曲げる時に動きの制限、
その動きに伴った痛みがありました。
 
もちろん膝の屈伸動作でも
膝を少し曲げただけで痛みが増します。
 
 
症状を評価した結果、
痛みの原因が膝にあるのではなくて、
少し離れた場所にありました。
 
まずはメインの場所を解放して、
その後2箇所問題のある所を解放しました。
 
その後の評価で
先程よりも膝が曲がるようになり、
それに伴い痛みも少し減っていました。
 
その後何回か通院していただいて
膝も完全に曲がるようになり、
手すりを使わなくても階段の上り下りすることができて、
 
お仕事中も快適に過ごせるようになっているそうです。
もちろん屈伸動作もご自身の体重を乗せて行っても痛みは出ません。
 
全てのアプローチで
私は患者さんの膝に一切触っておりません。
 
今回の症例のように、
痛みがある場所 = 痛みの原因ではないことが多々あります。
 
その場所から” 離れたところ ”に犯人がいることは
決して珍しいことではありません。

例えば、
五十肩といって、
いつも肩を治療するわけではなくて、

その多くは別の場所を治療して、
五十肩の痛みを改善させます。

痛むところの治療を受けても
なかなか症状が改善されていない方は、
痛みの原因が他の場所にある可能性があります。

少しずつではありますが、
これまでとはまた違った角度から身体を評価できるようになってきました。
 
全ての症状がスムーズに
改善しない場合もありますが、
 
” 学び ”を続けることで
たくさん得ることができています。
 
今、この環境にいることに感謝しています。
Nさん貴重な学びをありがとうございました。 
 
■ご予約、ご相談は
(075)841-6666 まで
 
※今回の症例は「マッケンジー法」ではありません。